11月。秋深まった山間の町、設楽町で築300余年の古民家で作業しました。
改装によって手を加えた差し鴨居はところどころすすがはがれています。
塗装ですと長い年月にわたり梁についたすすと同じようにはなりません。
そこで補修屋のクルティーボに声がかかったのですが、、、
すすの厚みとつや・質感を表現する為に目をつけたのは日本画の技法。
岩絵の具をにかわで溶いて塗るというもの。
つやはウエスでこすり調整しました。
すすを塗ることはできませんが、
弁柄とにかわという自然の素材を用いてすすを表現したことは、
古民家への敬意を表すことができたのではないかと考えています。
コメントをお書きください